Cotes Du Rhone
コート・デュ・ローヌは、ヴィエンヌからアヴィニヨンに至るまでの南北約200kmの葡萄栽培地域で、コート・ロディ、クローズ・エルミタージュ、サンジョセフなどの北部と、シャトーヌフ・デュ・パプ、タヴェル、ボーム・ド・ヴニーズ、コート・デュ・ヴァントゥーなどの南部と区別されます。北部の葡萄畑は、主にローヌ川沿いの斜面にだんだんに広がり、赤ワイン用にはシラー種が、白ワイン用にはルーサンヌ種、マルサンヌ種、ヴィオニエ種などが使われ、南部の葡萄畑は主に平地に広がり、赤ワイン用にはグルナッシュ種、サンソー種、シラー種、ムールヴェドル種、白ワイン用にはルーサンヌ種、マルサンヌ種、ブールブラン種、ユニブラン種等が使われています。また、最近のコート・デュ・ローヌのワインは、ふたつに大別されます。ひとつは、主にネゴシアンのワインに見られるように、時流に合わせた軽くフルーティに仕上げたワインと、もうひとつは、主に生産者元詰めのワインに見られるような、伝統的を引き継いだクラシックな造りをした重く力強いワインがあります。