お酒の意外な活用法
ご飯を炊く時に
★日本酒はごはんと好相性。炊くときに酒少々をふりかけておくと、ふっくらと 炊きあ がりおいしく なります。
水加減の失敗などで、炊けたごはんに芯が残ったら、米4.5カップに対して、大さじ1杯の日本酒を振りかけ、よくかき混ぜてから再スイッチ。こうすると、芯が取れ、ほどよい水分を持ったおいしいごはんに。 これは2度炊きしたときの臭みを日本酒香気成分が抑えておいしく炊き上げるため。さらに糖がごはんに甘味を与えてくれるので、古いお米を炊くときにも効果的です。
冷ごはんは茶碗に入れ、日本酒を手でパパッと振りかけてレンジで加熱。これだけで 炊きたてと同じふっくらごはんに仕上がります。凍ったごはんも同様にします。
炊き込みごはん、雑炊、チャーハンの仕上げに
★炊き込みごはんや雑炊、チャーハンなどの仕上げに、鍋肌から日本酒をまわしかけま す。すると風味がぐんと増して、プロの味に。
火を止める寸前におちょこ1杯の日本酒を入れます。アルコールの消臭作用が麺の油臭さを消し、日本酒のうま味成分がスープの味にまろやかさをプラスして、とてもインス タントとは思えない一品に。カップラーメンに少量加えても結構です。
焼きそばに
★人気メニューの焼きそば。ひと味違うおいしさをと思ったら、麺を炒めてから、日本酒を少量振りかけます。こうすると麺がふっくらとしてきます。最後にソースを回しかければいつもよりランクアップした焼きそばに。
もりそばに
★時間がたってほぐれにくくなったもり(ざる)そばに、日本酒を振りかけると、さばけがよくなり、香りも引き立ちます。
焼き魚に
★魚を焼くとき、塩を振る前に日本酒をひと振りしておくと、臭みがとれて、香りよく焼けます。冷凍の魚や魚介類を解凍したあとも日本酒を振りかけてから調理すると、冷凍庫の臭いもなくなり、おいしい魚に変身。
うなぎの蒲焼きに
買ってきた蒲焼きが、時間がたって硬くなったときは、日本酒を入れた鍋を強火で沸騰させ、火をつけてアルコール分を飛ばします(煮切り酒)。この中に蒲焼きを1分ほどつけてからタレをまぶせば、ホカホカのやわらかさが戻ります。
古い干物は酒を振りかけて焼く
ちょっと古くなり身が硬くなった干物は、日本酒に浸すか、日本酒を振りかけると、やわらかく、しかも干物独特の臭みもやわらぎます。古い干物は水分が少なく表面が乾いているため、霧吹きなどで日本酒をかけ、中火でじっくり仕上げると、焼き上がりふんわりです。
エビに
★エビは背わたと殻を取り除き、日本酒を振りかけて、水気を拭き取ってから冷凍庫へ。少量の湯に日本酒と塩をまぜてさっとボイルしてから冷凍しても。
生鮭に
★生の鮭の切り身1切れに日本酒小さじ1、塩少々を振って20分ほど置き、水気を拭き取ってから1切れずつラップに包んで冷凍。これで2週間はおいしく保存できます。
殻つきの貝に
★安いときにたくさん買ってしまった殻つきのあさりなどは、砂抜きをしたあと酒蒸しにし、冷めてから汁ごと冷凍すると、貝の持つ香りも閉じ込められ、うま味も逃しません。むき身の場合も酒蒸ししてから冷凍を。加熱することで、生で冷凍するより日持ちします。
残った鶏肉に
★鶏肉は傷みやすいので、すぐ料理しないのなら、日本酒を振りかけておきましょう。持ちもよくなり、味もよくなるので一石二鳥。鶏の酒蒸しもおすすめです。日本酒と塩を軽く振り、耐熱容器に入れて電子レンジでチン。臭みも消え、冷蔵庫内で1週間は保存できます。
豚しゃぶに
★豚のしゃぶしゃぶは、牛肉とは違ったおいしさがありますが、牛肉と同じやり方では豚肉のうま味を十分引き出せません。そこで、湯にたっぷりの日本酒を注ぎ、沸騰させてアルコール分を飛ばしたら、豚肉を入れます。これでうま味のある美味しい豚しゃぶに。 また、豚肉のすき焼き、豚肉の煮物などを作ってみると、日本酒の”裏わざ”ぶりがはっきりと分かります。
吸い物に
★「このお吸い物、なんだかちょっと味が足りないな」と思ったら、日本酒を大さじ1〜2杯入れてみてください。たったこれだけのことで日本酒の風味とほのかな甘みが加わり、おいしいお吸い物に変身します。もちろんみそ汁に入れても味が一層引き立ちます。
★酢の物、ドレッシングに
酢の物やドレッシングに、ほんの少し日本酒を加えるだけで、酢の角が取れて、味がまろやかになります。塩や酢をきかせすぎてしまったというときも、慌てずに日本酒を入れると味の修正にもなり、風味もよくなります。
★梅干しづくりに
おいしい梅干しづくりに日本酒は欠かせません。梅を土用干しにするとき、日本酒を霧吹きでスプレーすると、梅のつやがよくなり味に深みが増します。日本酒のアルコール分がかびを防いでくれるので、塩分は少なめにしても大丈夫です。
★硬くなったチーズに
冷蔵庫に置き忘れて硬くなったチーズも日本酒があれば大丈夫。チーズの表面 に日本酒をひとはけ塗って2〜3分置くと、アルコールの成分がチーズの脂肪分を溶かすため、ほどよいやわらかさになり、風味もアップします。
★冷や奴に
冷や奴を食べるとき、濃口醤油だけではちょっと風味に欠けると思ったら、日本酒を加えるとコクが増してワンランク上の味に。鍋で日本酒を沸かしてアルコール分を飛ばす「煮切り酒」にしたものを使って。
★減塩即席漬けに
即席漬けに日本酒を加えると、風味もよくなり、塩の量が半分ですむのでとてもヘルシー。きゅうり100gを袋に入れ、ここに塩小さじ4分の1と、火にかけてアルコール分を飛ばした「煮きり酒」を適量入れます。袋のきゅうりをよくもんで一晩置けばできあがり。塩半分でOKなのは、日本酒が塩分の浸透を手助けしてくれるため。またアミノ酸、糖が甘さやうま味を増してくれます。
★梅干しづくりに
おいしい梅干しづくりに日本酒は欠かせません。梅を土用干しにするとき、日本酒を霧吹きでスプレーします。梅のつやがよくなり味に深みが増します。日本酒のアルコール分がカビを防いでくれるので、塩分は少なめにしても大丈夫です。
★鷹の爪に
きんぴらなどに使う鷹の爪は、乾燥しているので切りにくいもの。そこで、ヘタを切り取り、中の種を取り出しておいてから、少量の日本酒に浸しておきます。こうするとやわらかくなって、輪切りにすると切りやすくなります。漬けた日本酒も料理に加えれば、風味よく仕上がります。
★煮干に
煮干はコクがあるので、味噌汁のだしにぴったり。おいしいだしを取るには、頭とはらわたを取り除いてから、日本酒少々を入れた水に半日ほど漬けておきます。寝る前に準備すれば、翌朝にはおいしいだしが取れています。
★つめ磨きに
日本酒を布にしみこませ、つめを磨くと、くすみが消えてつやつやに。
★植木に
元気のない植木(松など)にお酒を少量、水とともにかけると元気が出るようです。ただし濃すぎないように注意。