清酒の区分
純米酒
 米と米麹と水だけを原料にしてつくった清酒をいいます。これ以外の原料を使った清酒には、「純」の文字を使うことはできません。
本醸造酒
 米、米麹、水とアルコールだけを原料とした清酒であって、しかもアルコールの使用量が一定量(100%換算で白米1トン当り120L)以下の清酒をいいます。本仕込とか本造りなどとも呼ばれますが、この基準に合わなければ「本」の文字を使うことはできません。
吟醸酒
 純米酒あるいは本醸造酒のうち、原料白米の精米歩合が60%以下で、いわゆる吟醸造り(若麹を使い低温で発酵させる)をした清酒をいいます。この基準に合わなければ、「吟」の文字を使うことはできません。
手造り
 純米酒あるいは本醸造酒のうち、特に、蒸きょうには在来の甑(こしき)を使い、在来の麹蓋を使って製麹し、在来の酒母(生もと系あるいは速醸系)を使って製造した清酒に限って、手造りという表示が許されます。
樽 酒
 樽に入れて、木香をつけた清酒のことをいいます。木香をつけた後に,ビン詰することは許されます。ただし,樽以外の手段で木香をつけることは許されません。
原 酒
 上槽したばかりの清酒のアルコール分は、約18〜21度あります。したがって普通の市販酒の場合には、水を加えて15.0〜16.9度にまでうすめますが、上槽後に全く水を加えないで出荷した清酒を原酒といいます。
生一本
 純米酒のうちで、すべて自家醸造した清酒に限り、生一本と称することが許されます。

生酒(なまざけ、なましゅ)
 上槽してから出荷するまで、全く殺菌のための加熱処理をしていない清酒のことをいいます。

多様化のために開発された特殊な清酒
あかい酒
 普通の清酒の麹は黄麹菌でつくりますが、麹の一部に紅麹菌を使って、その紅麹菌が生産する紅色の色素を利用した赤色の清酒です。
貴醸洒
 米、米麹、水と清酒を原料にしてつくる清酒です。つまり、清酒を原料にしてつくる極甘口の高級洒で、アルコール分は18度程度ですが、糖分、有機酸,アミノ酸の含量は通常の清酒の1.5〜2倍あり、極めて濃厚な味がします。
高酸味清酒
 普通の清酒よりも酸味が強く、その酸味を活かして独得の風味をもたせた清酒のことをいいます。強い酸味をもたせる手段として、乳酸菌を利用する方法,クエン酸の生成量の多い焼酎用の黒麹または白麹(黒麹の変異株)を利用する方法,リンゴ酸の生成量の多いリゾープス麹菌を利用する方法など、各種の方法が考案されています。
滓洒
 滓引きした後に残った白濁した清酒を製品にしたものです。
濁り酒
 清酒醪を上槽するときに、ある程度目のあらい網あるいは布などで濾過した白濁した清酒のことをいいます。
低アルコール清酒
 消費者の健康志向・低アルコール志向に対応して開発された、普通の清酒よりもアルコール度数の低い清酒のことをいいます。そのアルコール度数は,13〜14度のもの、あるいは6〜7度のものなどいろいろあります。また、味の不足を補うために、ガス入りにしたもの、さらに高酸味でしかもガス入りの濁り酒など種々のタイプがあります。
大古洒
 2年貯蔵して3年目の清酒をいいます。